エルグランド (E52型 ライダー)

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 日産を代表する高級ワゴン「エルグランド」は1997年の初期型のデビュー以来大人がゆったりと乗れ+荷室も確保されているパッケージングや重量級の車種らしく安定感のある走行性能でこれまでの「高級車=高級セダン」と言った概念を払拭した車です。デビュー以来続けてきたFR方式のレイアウトを現在の3代目からFF方式に変更、基本的には北米向けに販売される「クエスト」と同じシャシーを持つLクラスワゴンとなりました。

 FF化によりキャビン内のレイアウトに自由度が増しより室内空間に余裕が持てるようになったのではないかと思われますが、実際の使い勝手や乗り味はどのように変化したのでしょうか?

 現行エルグランドを見ると外見的には先代に比べ随分低くなった車高と更にワイドになった幅員に目が行きます、ロー&ワイドのフォルムからはかつての1BOXタイプのミニバンにはない高級感と迫力を持ち合わせデザイン的に存在感を演出する事には成功していると言えるでしょう。スライドドアを開けると2・3列目に振り分けられた居住スペースが明らかに先代モデルより広くなっている事が確認できます。身長180センチの筆者に運転席を合わせても後部座席の空間を犠牲にする事無く1列目~3列目までの全ての座席において前後方向に余裕があります。今回の試乗車はエルグランドの中でも少し高級仕様の「ライダー」シートは本皮・乗車定員7名のタイプなので実際の空間も見た目の豪華さもなかなかの物です。

 プッシュボタン方式で始動されるエンジンは3.5LのV6タイプ、6気筒らしい滑らかな始動音と共に立ち上がります。インパネのデザインはこのモデルになってやや垂直気味になりかつての日産の「絶壁ダッシュボード」が懐かしく思い出されます、流石に大型のボディの為車体直近の視界は確認し易いとは言えませんがこのクラスの車となると客層的には一通り経験のあるドライバーとなるのでしょうからあまり問題も無いと思われます。

 シフトをDレンジに入れゆっくりと動き出すと6気筒独特のエンジンだな と思わせるソフトな滑り出しで進んで行きます。先ずは国道に入り徐々に加速してゆくと初代エルグランドに乗った時に感じたような大排気量車らしいトルクフルな加速感が感じられません、一度信号で停止し再度発進させてもやはりパンチのあるトルク感が感じられないのが少し期待外れ、この辺りの雰囲気は同じ日産の6気筒エンジンでも直列のRB20E型の雰囲気に良く似ているようです。最近の乗用車は安全性能の強化の一環でバックミラーのデザインも上下方向に高さのあるデザインの物が多く、このエルグランドに於いても運転姿勢を変える事無く車両側面のすぐ傍から後方の遠景まで広い範囲を確認する事が出来ます。街中を交通の流れに従って走る時の車内に侵入してくるノイズは大変良く抑えられており、風切音やロードノイズの侵入は殆ど無く助手席に同乗する人とは小さなささやき声でも十分認識できますし最後尾の3列目に座る人とも声のトーンを変える事無く普通に会話が出来るのでミニバンでの移動中にありがちな伝言大会を開かずに済みます。

 このエルグランドの車両価格は500万円を少し超える程度、それを考えながら運転すると外見の印象以上には心に残るようなドライビング性能が感じられないのも事実、大型ボディながら普通に気負わず運転出来る運転のし易さはあるもののエンジンやトランスミッションは確かに滑らかで静かであるけれど明確に「エルグランドらしさ」を感じる要素がこと運転する事によっては伝わってこない、特に運転者一人で乗ってみるとFF化によるものなのかカーブの際にどうもフロント荷重でハンドルが切れ込む様な印象を持ってしまいます。

 メーカーの日産としては恐らくこれまでの様なドライバーズカーとしてではなくオーナーは2列目辺りでゆったりと過ごす事を念頭に企画したのかとも思ってしまいます、実際最近では官庁や企業のショーファードリブンもかつてのセンチュリーやプレジデントの様な車を避ける所も増えてきました。勿論車両価格が非常に高額なので現在の景況に似合わないと言うこともあるし世間の目にも「いかにも高そうな」車に乗っているのはその企業(や首長)のイメージが上がるとは限らない事が大きな原因で、それらに変わる提案と言うことであればショーファードリブンカーとしては比較的お買い得で賓客のもてなしにも対応可能で中々よい選択の様でもあります。走りを楽しむオーナーズカーとしては3列目後ろの荷物スペースも先代までのレイアウトに比べ圧倒的に狭く家族旅行程度の荷物も載せる事が出来ないのもミニバンとしては疑問符が付く所。

 ファミリーワゴンとして北米で販売されている兄弟車の「クエスト」を逆輸入車の実勢価格が360~380万円程、その価格では国内市場だと2.5Lのモデルになってしまいます。生活の道具として使い倒すなら「クエスト」の方に軍配が上がりそう、豪華な室内装備や装飾は魅力的ではあるけど運転する楽しみを考えると個人ユーザーに薦めるにはエルグランドの商品としての魅力をもう一度作り直してもらいたいと思うのが正直な所ですね。

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2012年3月11日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日産

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